し尿汚泥に埋もれる「おたまじゃくし」のこと

タイトルから想像できるとおり、食事中の閲覧は推奨しない。

YouTube に し尿のゆくえ という、とても古い映像がアップロードされている。

ユーモアをまじえたクセになるナレーションもさることながら、当時の「し尿」処理にかかる問題の深刻さを、時代を超えて現代にすらも如実に伝える興味深い映像だ。

アップロードしたのは 科学映像館 という NPO 法人。
昭和期の国内の科学映画を中心に、劣化の著しい原版フィルムをデジタル化保存して一般に無料公開している。
このほかにも多種多様な方面の映像を復元・配信しているので、気になるかたは YouTube チャンネルweb サイト をフォローしてみてほしい。

さて、この映像を何度か観ていくうちに 9:50 付近 に映り込んでいる あるもの が気になった。
「しずく」のような、あるいはボウリングのピンの細い部分をさらに細めたような形の白い物体。いちばん近そうな表現は「おたまじゃくし」だろうか。

最初は水洗トイレと同時にトイレットペーパーが普及する前に始末に使われていた「おとし紙」をそういう形にしぼったものとも思ったけれど、便がついた紙をわざわざしぼることもないと思うし、10:28 ごろ の画像では表面にツヤのあることが見てとれる。
光沢があるとなれば、当時の材質として考えられるのはゴムか樹脂? まさかあっちの「ゴム」か? とあまりに気になったので、調べまくった。

まず Google で し尿汚泥 おたまじゃくし などで検索すると、フレーズ検索ですらないのに「一致する結果なし」といきなり出鼻をくじかれてしまった。
つぎに、Google で引っかかる し尿処理に関する自治体が公開している文書などにかたっぱし目を通した。
し尿処理場での一次 ~ 三次処理のしくみや、汚泥の資源化方法がわかっていく一方で「おたまじゃくし」の正体はまったくつかめなかった。

ようやく答えをみつけたのは、普段はまったく目を通さない YouTube のコメント欄にあった「昔、ビーチにイチジク浣腸がよく落ちていた」というコメント。

そう、見慣れたかたならすぐにわかったと思う。イチジク浣腸 の使用済みの空容器だ。

それにしても数が多い。
昔のひとがイチジク浣腸を使いまくっていたのか、汚物が集積された結果こうして使いすぎているように見えるのか、気になるけれどどうでもよくなってきた。
話の落としどころがわからないのでこれで終わり。


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Last-modified: 2023-10-08 (日) 04:12:20